2010年3月1日月曜日

梶の葉の舟




庵主が仕舞と謡をお稽古して頂いています、
シテ方観世流の河村晴道先生。
ITといいますか、デジタル技術に対して
距離を取ろうとされる先生ですので、そこを敢えて
お願いして公認の応援サイトを設けさせて頂きました。
タイトルは「梶の葉の舟(かじのはのふね)」です。

先生はご自身の能の会を、牽牛織女、二つの星の伝説に
因んで「二星の会」と名付けておられます。古歌に

七夕のと渡る舟の梶の葉に いく秋書きつ露の玉章

とあります。その七夕の縁をもちましてサイトの
タイトルを「梶の葉の舟」と致しました。
七夕の日、芋の葉の露で墨を擦り、梶の葉に文字を
認めると書道が上達するといわれているそうです。
また、歌の家、冷泉家に今も伝わる乞功奠の行事では、
水を張り梶の葉を一枚浮かべた角盥(つのたらい)を
飾られるとのこと。これは水面に二星を映すためのもので、
梶の葉は舟に見立てられているのでしょうか。

「舟の梶(舵)の葉」という語順でないと掛かり言葉には
なりませんが、河村晴道先生と皆様を結ぶ渡し舟と
なれればという願いを込めて名付けました。

内容は至ってささやかで、先生の年間のご予定と
折々の公演の告知、拝見した時の個人的感想などを
掲示しております。

また、先生が指導されています各地の青嵐会の
情報などもお知らせできればと思っております。
どうぞご訪問くださいませ。

河村晴道先生の公認応援ブログ「梶の葉の舟」へは
こちらからお越し頂けます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

冒頭の絵は『拾遺都名所図会』より「七夕梶葉流」図絵の
一部です。国際日本文化研究センターのサイトより拝借致しました。
梶の葉の作り物に「二星」の文字が書かれています。

旧暦〔睦月十六日 一月中雨水〕

0 件のコメント:

コメントを投稿