2009年12月4日金曜日

歳末能

「露をも宿す月影に
重ねて落つるもみじ葉の
色にも交じる塵泥(ちりひじ)の
積もる木の葉を掻き集め
雨の名残と思はん」 (『雨月』)

晴れているかと思えば
冷たい驟雨が降り注ぎ、
やがてまた明るい日差しが戻る。
そんな繰り返しの一日でした。
京都に冬の訪れを告げる時雨です。


多く落葉した中に、ひと本盛りの
紅葉を見つけました。
御所の中立売御門を入った処です。

その御門の斜向いにある金剛能楽堂へ
「歳末能」を拝見に行きました。
能楽協会 京都支部主催の恒例行事です。
昨年までは「歳末助け合い能」という名称でした。
金剛流の能『半蔀』、観世流の能『野守 黒頭』、
大蔵流の狂言『太刀奪』などが上演されました。

連れ合いのことがあり、参観が叶うかどうか
分かりませんでしたが、お陰様で思いの外に
早く回復してくれていますので拝見できました。

久し振りにお能を堪能した後、
明月とともに帰路につきました。

旧暦〔神無月十八日 十月中小雪〕
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