重ねて落つるもみじ葉の
色にも交じる塵泥(ちりひじ)の
積もる木の葉を掻き集め
雨の名残と思はん」 (『雨月』)
晴れているかと思えば
冷たい驟雨が降り注ぎ、
やがてまた明るい日差しが戻る。
そんな繰り返しの一日でした。
京都に冬の訪れを告げる時雨です。
多く落葉した中に、ひと本盛りの
紅葉を見つけました。
御所の中立売御門を入った処です。
その御門の斜向いにある金剛能楽堂へ
「歳末能」を拝見に行きました。
能楽協会 京都支部主催の恒例行事です。
昨年までは「歳末助け合い能」という名称でした。
金剛流の能『半蔀』、観世流の能『野守 黒頭』、
大蔵流の狂言『太刀奪』などが上演されました。
連れ合いのことがあり、参観が叶うかどうか
分かりませんでしたが、お陰様で思いの外に
早く回復してくれていますので拝見できました。
久し振りにお能を堪能した後、
明月とともに帰路につきました。
旧暦〔神無月十八日 十月中小雪〕
0 件のコメント:
コメントを投稿