2010年9月28日火曜日

法然院 南書院

染織作家佐藤竜子さんの個展を拝見に
鹿ヶ谷の法然院を久し振りに訪れました。
ポスターなどでよく見る山門は午後4時で閉門。
脇の通路から境内へ。

苔の上に秋の柔らかな西日が差していました。

会場の南書院の床の間。
なんとも美しい空間と時間。
ご住職の梶田真章師は「縁起」を
「生かされて生きている」と訳しておられます。

佐藤さんのお仕事の姿勢はとにかく真っ直ぐ。
とても私の写真の腕ではその素晴らしさを
お伝えできませんので掲載は遠慮いたします。
自然の素材を用いた織物は、派手さは無く、
山の気を纏った法然院の佇まいそのままの
誠に美しいものでありました。

初日の今日は終了後、本堂を挟んだ北書院で
琵琶の片山旭星師による協賛の演奏が行われました。
「頃はウソ八百八十年 きなこの年 あずき半ば」と
始まる『酒と餅の軍(いくさ)』という軍記物(?)から、
『平家物語』の「祇園精舎の鐘の声」まで、楽しく
興味深く聴かせていただき、すっかり暗くなった
法然院を後にしました。

旧暦〔葉月二十一日 八月中秋分〕

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