奈良町にお住まいの、坂本利文 洋子ご夫妻が主宰
される古楽器アンサンブル「オルティスコンソート」。
その第21回定期演奏会が、東大寺に程近い
カトリック奈良教会で開催されました。
ルネッサンスからバロックにかけて作られた曲を
当時のスタイルの楽器で演奏されます。
今回のテーマは『戦争と平和』でした。
年一回の演奏会、昨年から会場が変わりました。
小生は前回参加できませんでしたので、
初めて参りました。
キリスト教の教会といいますと、祭壇に向かって
縦長のイメージがありますが、こちらは横長の造りです。
カトリックらしく、聖母子像やピエタ像が安置されており、
目を引きました。
第一部のタイトルは「戦争と戦闘の音楽」。
珍しく太鼓が入ったり、リコーダーがラッパの
代わりをしたりして、当時の戦闘の様子を
表現していました。修羅場であるはずですが、
どこか長閑で「優雅な戦争」というサブタイトルも
首肯できるように感じました。
第二部は「平安と喜びの音楽」。
雪国の人が春の訪れを暖国の人に増して
嬉しく感じられるように、戦に疲れた人たちは
平和の到来を喜んだことでしょう。
学校で習う西洋音楽はバロック以後が中心ですが、
ルネッサンス、中世にも素晴らしい音楽があることを
教えていただくコンサートです。
旧暦〔卯月十五日 四月中小満〕
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